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前立腺がん患者における循環器専門医への紹介はコレステロール値を改善させるが、すべての患者に必要とは限らない

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前立腺がんの男性は心疾患のリスクが高く、特にホルモン療法を受けている場合はそのリスクが高い。

Hamiltonの研究者らが主導した、この種の研究としては初めてとなる大規模な国際共同研究によると、内科医や循環器専門医への定期的な紹介によりコレステロール値は改善されたものの、心臓発作、脳卒中、心不全、あるいは心血管系死亡の減少には繋がらなかったことが明らかになった。

本研究結果は、Hamilton Health Sciences(HHS)とMcMaster Universityの共同研究機関であるPopulation Health Research Institute(PHRI)の研究主幹を務め、本研究の主任研究員であるDarryl Leong氏によってEuropean Society of Cardiology Congressで発表されると同時に、JAMA Internal Medicine誌へ掲載された。

研究者らは、前立腺がん患者のケアに循環器専門医や内科医を関与させることで、心血管リスク因子の管理が改善され、重篤な心臓関連の合併症が減少するかどうかを調査する目的で本研究を実施した。

約6年間の追跡調査の結果、前立腺がんの通常治療に加え、循環器専門医または内科医に紹介された研究参加者は、通常治療のみを受けた参加者と比べて、スタチン(63%対40%)および降圧薬(56%対49%)を処方される割合が有意に高かった。

時間の経過とともに、紹介群のコレステロール値もまた有意に低下した。

こうした改善がみられたにもかかわらず、追跡期間中の心血管系死亡、心臓発作、脳卒中、心不全の発生率に関して、両群間に有意差は認められなかった。

研究者らは、こうした合併症を発症した参加者が予想よりも少なかったため、紹介戦略が転帰に影響を与えたかどうかを判断するのが難しくなったことを指摘した。

McMaster UniversityおよびHHS Cardio-Oncology Programmeのディレクターであり、HHSの循環器専門医、さらにMcMasterの内科で准教授を務めるLeong氏は「専門医紹介群において、心臓発作、脳卒中、心不全、あるいは心血管系死亡の減少がみられなかったことに驚いた」と述べた。

「しかし、データを詳しく分析してみると、心臓発作の減少を示唆する兆候がみられ、これは、われわれが観察したコレステロール値低下効果と一致している。この知見については、さらなる研究を通じて確認する必要がある。」

前立腺がんの一般的な治療法であるアンドロゲン遮断療法(ADT)は、糖尿病、高血圧、心疾患のリスクを高める可能性がある。

臨床ガイドラインでは、これらのリスクのモニタリングと管理が推奨されているものの、前立腺がん治療に心血管ケアを追加することが患者の転帰を改善するかどうかについては、これまでほとんどエビデンスが得られていない。

「前立腺がんと診断されると、がんそのものに注目が集まりがちである。しかし、特にホルモン療法を受けている患者にとっては、心臓の健康も重要である」と、Leong氏は述べた。

「われわれは、心血管疾患専門医の関与により、患者がコレステロール、血圧、糖尿病といったリスク要因を管理し、より健康的な習慣やライフスタイルを実践し、最終的に健康状態を改善できるかどうかを理解したいと考えた。」

RADICAL PC 2試験では、2015~2025年にかけて、8カ国(カナダ、ブラジル、シンガポール、コロンビア、インド、オーストラリア、イスラエル、米国)から2,501例の患者が登録された。

対象者は、新たに前立腺がんと診断された男性、または初めてADTを開始する男性であった。

本研究の参加者は、2群のいずれかにランダムに割り付けられた。第1群は通常のがん治療を受ける群、第2群は通常の治療に加え、内科医または循環器専門医への紹介を受ける群で、医師には以下の対応が求められた。

  • ●健康的な食事と運動に関する個別のアドバイス
  • ●禁煙に関するガイダンス
  • ●現在のコレステロール値にかかわらず、コレステロール値を下げる薬(スタチン)の処方
  • ●血圧が目標値(130mmHg)を超えていた場合は、降圧薬の処方

前立腺がん患者全員に対して、必ずしも定期的に循環器専門医への紹介が必要というわけではないが、他の患者に比べて治療効果を得やすい場合もある。

JACC CardioOncology誌に同時掲載された関連研究では、循環器専門医への紹介によって最も恩恵を受ける可能性が高い患者が特定された。

血圧が130/80超、糖尿病、またはコレステロール値が4mmol/L超の男性が、最も恩恵を受ける可能性が高いことが明らかになった。

研究者らは、本研究結果は、前立腺がんの日常的な治療の一環として、心血管疾患の危険因子の確実な管理の重要性を浮き彫りにしていると述べている。

「高コレステロール、高血圧、糖尿病、喫煙といった心血管疾患の危険因子は、前立腺がん患者において十分に管理されていないことが多い」と、Leong氏は付け加えた。

「これらの研究結果が、前立腺がん患者と医療従事者の双方にとって、心疾患リスクに対する認識を高める一助となることを願っている。また、医師がこれらの患者のケアについてより適切な判断を下すことができ、がん治療に注力するあまり、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病といった疾患が見落とされることがないようになることを願っている。」

Leong氏は、前立腺がん患者に対し、自身の心臓の健康状態について質問するよう勧めている。

「前立腺がんを患っている方は、医療従事者に、自分の血圧値、コレステロール値、血糖値がどの程度か、また、それらをより適切に管理する必要があるかどうかを尋ねてください。心臓の健康を保つことは、がん治療において重要な要素の一つです。」

本研究は、Movember Foundation/Prostate Cancer Canada、Hamilton Health Sciences Research Strategic Initiative、Canadian Cancer Society/Canadian Institutes of Health Research、Tolmar Pharmaceuticals、およびPHRIの支援を受けた。

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